ホームレス状態からの脱出について

ネットカフェや路上で生活されている場合でも,生活保護の申請ができます。住所がなくても大丈夫です。

この場合,昨夜過ごした場所の区役所(大阪市の場合)に申請をするとよいでしょう。窓口では,住所がないから受け付けができないと言われるかもしれません。それでもあきらめずに,申請書を出させて欲しいと主張しましょう。

申請後は,集団生活をする施設入所を勧められます。しかし,施設入所は永久的なものではありません。施設は一時的なものと考えて,まずは入所された方がスムーズに手続きが進むように思います(生活保護申請後には福祉事務所の職員が自宅訪問をして居住実態を確認するという手続きがあるのですが,路上で生活されている場合には,どうやって居住実態を確かめるのかという問題が発生することが原因のひとつと思われます。)。

私自身は,生活保護申請後も施設に入所されず,ネットカフェや路上での生活を継続される方の支援をした経験がありませんので,このような場合に福祉事務所がどのような対応をするのかは不明ですが,機会があれば確かめてみたいと思っています。

身の回りのことが自分でできる方の場合には,生活保護の開始が認められた後に,施設を出て,賃貸住宅を借りて一人暮らしを始めることができます。住宅を借りる費用が用意できない場合は,一定の条件はありますが,福祉事務所から敷金や仲介業者の手数料等の支給を受けることも可能です。

当事務所では,ネットカフェ,路上からの脱出や,施設からの退所などの手続きについて,支援をしています。電話相談も受け付けております。

当事務所では,こういった支援について法テラスを利用しますので,弁護士費用のご負担はありません。